生産者レポート

長野 フラワースピリットのラナンキュラス

2011年2月10日

今回ご紹介させて頂きます産地さんは日本アルプスが望める、
長野県は松本市にありますフラワースピリットさんです!

『第一日目』
札幌を6時に出発し、JRと飛行機を乗り継いで松本駅に到着したのはお昼の13時すぎ。
松本駅のアルプス口には飛騨山脈がパノラマサイズに広がって見える窓ガラスが取り付けられていて、
まるで外に出たかのような気分にさせられます。

松本駅から車で約20分ほど山側に進んでゆくと、フラワースピリットのリーダー上条氏のハウスが見えてきました。
全国からラナンキュラスの担当者が続々と集まり始め上条氏をはじめフラワースピリットの皆さんに温かく迎えられていました。

早速、上条さんの解説を聞きながら一棟目のハウス内を見て回ります。
そこでは試作品が多く作られていました。
コートハパステルの中から大輪になりうる品種が厳選されており、その花姿や色には圧倒させられるばかりでした。
今後これらの新品種たちがまたラナンキュラス革命を起こすのだろか・・・。

特に白の大輪品種は見事でした!!
フラワースピリットさんによると、ラナンキュラス・トルコともに今期は需要の
多い白品種の出荷量の増加を図り、
お客様が欲しい時にきちんと提供できるようにしたいとのことでした。
ブライダル注文などの殺到する時期に多く出荷していただけると助かるなぁと期待が膨らみます。。
そして、規格の統一。各色大輪系で揃えられるようにということです。
大輪系の品種に関しては米国に輸出されるなど国際標準を視野に入れた取り組みも行われています。

上条氏のラナンキュラスのハウスの他に、百瀬氏のつくられるスナップのハウスも見学させて頂きました。
冬場のデルフィニュームに替わる花材が欲しいという某顧客からの依頼で5年をかけて商品化された、
『スーパーロング』は2m近い長さがあり、私の身長をはるかに超えていました。
生産には苦労も多く、山の近隣の生産者さんのハウスには春先砂埃が舞って、
花の中に入ってしまうため、除去作業が大変なんだとか・・・。

≪スナップ スーパーロング≫

の他の品種としてサンダーソニアを生産されています。
現在は来シーズンへ向けての球根の発注はしていないため、残念ながら秋口の出荷は無しです。

≪第二日目≫
快晴!松本市から高速で30分ほどのところにある茅野のハウスへ。
こちらは前日に回った松本の上条氏のハウスのある場所に比べるとかなり高冷地にあります。
車を降りるとのどかな風景が広がっていました。

現在、出荷されているフラワースピリットのラナンキュラスはほとんどが、この茅野のハウスで栽培されています。
スーパー・カルノ・ローヌなどの色とりどりの大輪系品種が咲き乱れるハウスの中はここだけまるで一足早く春が訪れているようでした。

桜色やハッとさせられるオレンジなど品種の持つ個性がはっきりと表れています。
しっかりとした茎を触ってみて、その丈夫さに驚き増ます! 
規格としては本年度より下記の通りとなっております。

等級   小 ← セレクト ・ スーパー ・ カルノ ・ ローヌ ・ スーパーローヌ → 大  
花径    約  (6cm)    (8cm)  (10cm) (12cm)  (14cm) 

『フラワースピリット』その名の通りの花の持つ精神を暖かい眼差しで伝えようとする姿勢、
その妥協のない花づくりと、上条氏はじめ生産者の方々の熱い語りに、背中を正す気持になった2日間の長野での花塾でした。
                                                                営業 淵之上

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