生産者レポート

台湾 台北市/台中市

2009年7月6日

ここ10年ほどで、花き産地として一気に注目を集めだした台湾。
主な品種は蘭で、大輪オンシジュームなどの品質の向上は目覚ましいものがあります。
主な出荷先はアメリカですが、この頃は日本への出荷も増えており、是非とも注目したい産地。
ブランディアが台湾の花き事情をレポートします。

まずはじめに訪れたのは台中市にあるオーキットエクスプレスという蘭栽培会社。
オーキットエクスプレスは台湾では中堅ながら、約6000坪という広大なハウスを有し、胡蝶蘭のメリクロン栽培を行っています。
出荷先は約9割がアメリカで、残り1割ほどが日本向けに出荷されています。

次に訪れたのが台湾ではナンバーワンの品質を誇るといわれるコウさんの蘭園。
徹底した品質管理と厳しい選花で知られています。
コウさんから輸出される商品は日本の会社「NTS」が独占で販売しています。
北海道地区ではブランディアが独占販売しているので、ぜひ直接、品質の良さを確認してみてください!

台湾では温暖な気候を利用したトルコ桔梗の栽培も盛んに行われています。葉物の生産も盛んで、オサカタニワタリ(写真)をはじめとした品種が生産されています。

台湾の花き市場は日本の花き市場のおよそ10年前のスタイル。
競りの形式は時計競り。
日本では当たり前になりつつある湿式での取引は
ほとんど行われず、乾式が中心です。
扱う商品は台湾産のものが中心で、良質の葉物が
非常に安価で取り引きされていました。

最後に訪れたのが台北にある蘭研究施設。
ここは国が支援する施設で、台湾では輸出政策の一環として
蘭の栽培に力を入れています。
それぞれ1万坪ほどのハウスを持つ栽培企業が5、6社集結し、
より高品質の花き栽培の研究を進めています。

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