生産者レポート

北海道長沼町「北の純情倶楽部」

2008年8月26日

長沼町で花きの生産を展開する「北の純情倶楽部」は6軒の農家からなる生産者団体。 "品質にこだわった、本当に良い物だけを消費者に"をモットーに、 代表品種であるトルコキキョウをはじめ、さまざまな花きを生産しています。

▼石尾 正幸さん
<主な生産品種>
トルコキキョウ キイチゴ マリーゴールド 他

石尾さんの農場ではトルコキキョウをはじめキイチゴやマリーゴールド、ヤマゴボウ、鶏頭など年間を通じて7、8種の花きを生産しています。 なかでも珍しいのが写真のマリーゴールド・バニラ。やわらかなクリーム色は他にはない色合いで、優しい印象を与えてくれます。生産者が少ない貴重な品種です。

花作りへのこだわりを聞くと「花持ちを良くするために、できるだけ水や肥料を与えず、厳しく育てます。そうすることで、長く楽しめる花が育つんですよ」と語ってくれました。

▼寒河江 裕さん
<主な生産品種>
トルコキキョウ ヒメヒマワリ キイチゴ 他

ご夫婦揃って農場を案内してくれた寒河江さんご夫妻。花き生産には平成7年から取り組み、現在はトルコキキョウ、ヒメヒマワリ、キイチゴなど7種ほどを生産しています。 ご夫妻イチオシの品種として紹介していただいたのがトルコキキョウのムース。淡い緑が清々しく、とっても爽やかな印象です。

秋のブライダルシーズンに向けてはトルコキキョウ・フリンジホワイトが人気を集めそう。「子供を育てるように、愛情を込めてるんです」と奥様も笑顔。

▼山田 公さん
<主な生産品種>
トルコキキョウ アルストロメリア オキシペタラム 他

昭和63年から花き生産に取り組んでいるという山田さんは、北の純情倶楽部を最初に立ち上げたメンバーの一人で、現在はトルコキキョウ、アルストロメリアなど20〜30ほどの品種を生産しています。 右の写真はオキシペタラムのピュアブルーという種類で丸みのある花びらが特徴。これを生産しているのは北の純情倶楽部だけなのだそうです。

農場の一角で見つけたのが、こちらのククミス。もともとはメロンの仲間でバラエティに富んだ形が特徴。活用の仕方次第でアレンジのアイデアが広がりそうです。

▼桃野 弘さん
<主な生産品種>
トルコキキョウ カンパニュラ トケイソウ 他

トルコキキョウやカンパニュラ、トケイソウなどの生産を手掛ける桃野さん。 現在成育中のトルコキキョウ・ピンクは透明感のある色合いが美しい品種ですが、茎が弱いという特徴もあり、堅く仕上げるのが難しいとのこと。

パッションフルーツに咲く花として知られるトケイソウは独特の華やかさがあり、ブライダルシーンのニーズも高い花。 北海道では生産者が少ない珍しい品種でもあります。「他の産地が作らない物にも積極的にチャレンジするのが北の純情倶楽部です」と笑顔で話してくれました。

▼堀田 強さん
<主な生産品種>
トルコキキョウ ダリア テッセン アジサイ 他

堀田さんはトルコキキョウだけで50種以上、さらにダリアやテッセン、アジサイ、その他草花など100種類近くの品種を育てる花き生産者です。 紹介してくれたのはトルコキキョウの中でも珍しいミニモニブラウン。ピンクや黄色など原色系が多いトルコキキョウの中では、新鮮な雰囲気があり、オシャレセンスの高い人から人気を集めそうです。

堀田さんの農場ではダリアの生産にも力を入れており、手掛けている品種は20種類以上。赤と白が美しく混ざり合ったダリア・ムラ金魚は自慢の品種です。

▼桂 茂さん
<主な生産品種>
トルコキキョウ ユリ アルストロメルア スターチス 他

桂さんの農場では平成5年から花き生産に取り組み、現在ではトルコキキョウ、ユリ、アルストロメリアなど80種もの花きを生産しています。 年間出荷数もおよそ1万ケースと多く、取材当日も倉庫には全国へ出荷される花きが並んでいました。

数ある品種の中でも、桂農園の目玉商品はトルコキキョウのコサージュ。「北の純情倶楽部と言えばトルコキキョウですから、変な花は出せません。 品質にこだわり、花屋さんのニーズに応える花を作っていきたいですね。」と品質へのこだわりを話してくれました。

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